本当に若手を我慢して使っているのか?(野手編)

阪神・金本監督
メッセ、藤浪で(勝てなくて)ね…。そこを岩貞がカバーしてくれているけど。選手を育てないといけないから、そういう意味では何とか5割という見方もある。ただ取れる試合をミスで落としているという(見方もある)。もちろん僕のミスもある。

 

若手を育てながら、5割の勝率

というのは評価できるという意見があるが

中堅・ベテランが、若手より勝利に貢献している??

ということを言外に述べているのだが

感覚的には、ゴメスを除けば、違うと感じる

 

むしろ、勝った試合では若手の活躍が目立っている

 

数字を見るとどうだろうか

打数 安打 塁打 本塁打 打点 得点 四死球 三振 盗塁
若手 684 174 237 13 68 83 57 170 10
/打数 .254 .347 .019 .099 .121 .083 .249 .015
中堅・ベテラン 1004 262 385 25 128 121 134 206 15
/打数 .261 .383 .025 .0127 .121 .134 .205 15
exゴメス .256 .350 .015 .0106 .111 .131 .194 .015

若手は、北條、髙山、横田、江越
梅野、陽川、板山、緒方、原口

中堅・ベテランは彼ら以外の野手

交流戦前の5月29日まで

 

 

若手、今年初安打を打ったという選手が多い中、

三振、四死球の数値を除けば、

中堅・ベテランの数値とほぼ同じ

特にゴメスを除けばさらに近似する

 

個別に見ると、打率250以上の選手は

規定打席以上

福留 289、ゴメス 280、高山  271、 (鳥谷 241)

規定打席未満

原口 390、 西岡 314、 北條     264、狩野  263

(藤浪 263  投手)、大和  258

以下、順に、今成、江越、板山、ヘイグ、俊介、新井、

岡崎、横田、陽川までが、200以上

結論を言えば、

シーズン当初は若手を、

特に横田を我慢して使っているように思えたが

最近は、若手だから使っているというより

昨日は、高山を2打席で代えたのをみても

調子のいい選手を使っていると言えよう

 

若手を使っているからこそ、

5割をキープ出来ているというのが実情だろう

 

 

もっとも昨年までだったら、成績が出なくても

中堅・ベテランを使っていたのを思えば

雲泥の差ではあるが(苦笑)

鳥谷敬「キャプテンシー」と超変革

金本監督は、鳥谷を名指しで批判することが多い

チームリーダーを叱れば、

その効果はチーム全体に行き渡り

ぴりっと引き締まるとはよく言われるが

それとも少し違うように思う

 

金本監督は、就任直後に

「全部ダメだ!」

「変われ!」

「おまえが先頭に立って、牽引しないとチームは変わらない」

と再び鳥谷をキャプテンに指名

 

しかし、鳥谷は、キャプテンというより

2番手でいたいという

 

4億円の高額年俸の選手であるが故の

監督始め、周囲の大きな期待

しかし、和田監督は、鳥谷に遠慮して何も言えなかったのも

高額年俸で、偉くなりすぎたからだとも言われる

 

金本監督にとって、

超変革=鳥谷の超変革

なのだろう

 

チームが勝つという最終目標は変わらないが

監督とキャプテン鳥谷の方法論は真逆に思える

 

キャプテンシーで、鳥谷は言う

 

野球は仕事である

覇気をみせることと、やる気とは違う

結果で叩かれてもいいが

覇気云々で言われたくない

 

そして、キャプテンにはなりたくなかった

 

ベテランの鳥谷に

今更長打を求める打撃改造はどうなんだろう

とも思うし、

金本監督は、鳥谷の個性を尊重しつつ

今の鳥谷にあった方向を考えてあげたほうが

チームにとっても良い方向に進むと思う

 

PS)

5月の打撃成績を調べると

福留 47打数10安打 打率213 打点1 7四球 11三振 0盗塁

鳥谷 63打数13安打 打率238 打点7 11四球 14三振 2盗塁

鳥谷ばかり槍玉に挙げられるが

福留のほうがもっと数字は悪い

一回り対戦して、超変革は。。。。。

開幕から、各チームと一回り対戦して、8勝6敗1分

 

ついつい、勝敗の結果に一喜一憂しがちですが

本来は、今年は勝負よりもむしろ育成に楽しみを持ちたかったはず

 

高山と横田が先行し

江越、北條が追いかけていく・・・・

野手の方は覚悟を持って若手を使い

少しずつ若返りが進んでいることは実感できる

 

一方で投手はどうだろう・・・・

こちらは監督直属ではなく

矢野・香田両コーチの所管らしいが

先発6番手として指名した岩貞が好投し

能見は若さを取り戻した感もある・・・・・

ドラ1で投手を繰り返し指名してきており

素材は野手よりもいるはずなのに。。。。

そんな思いも

 

しかし、

昨年までの「明日の見えない戦い」と比べると

近い将来、阪神は優勝できるチームに階段を昇り始めたと感じることはできる

 

 

 

チーム打撃成績に見る超変革の兆し

チーム打撃成績

2016年4月3日(日) 現在
チーム

















ヤク .273 9 365 319 37 87 24 3 4 129 36 5 2 5 2 35 2 4 44 4 .404 .350
広島 .266 9 360 316 38 84 14 6 3 119 34 5 0 7 1 32 1 4 63 6 .377 .340
巨人 .263 9 356 319 41 84 18 2 11 139 39 5 3 6 2 25 2 4 45 10 .436 .323
中日 .256 9 345 305 33 78 13 0 7 112 30 4 1 7 0 25 1 8 56 6 .367 .328
阪神 .243 9 360 305 44 74 10 1 9 113 43 4 3 8 4 39 1 4 59 1 .370 .332
DeN .228 9 325 294 23 67 8 1 4 89 22 1 3 6 0 21 0 4 63 9 .303 .288

s; NPB

未だ9試合を経過しただけだけれど

注目したいのは、本塁打数と盗塁数

昨年と違って、他球団に負けない数字

 

そして、併殺が、鳥谷の1だけで、他球団より少ない

昨年までは、内野をゴロで抜ける安打が特徴のマートンから

同じ安打でも内野の頭を超えるヘイグというのもあるけれど

無理に右打ちをしないのも良いのだろうか?

 

最後に、犠打

投手と終盤以外は、バントのイメージは少ないが

6球団中一番多いのは意外(笑)